好きだから。ただ、好きだから…。
金色の髪を手でさらっとなびかせながら上から見下ろすように言ってくる増田丘さん。

つき合ってるって…言っていいんだよね?
だって、私、高橋と両思いだもんね!

「うん…そうだよ…」

その瞬間、教室中がざわめきだったのが分かった。
増田丘さんの目つきも睨みつけるように変わった。
「ふーん、そーゆーことねー。じゃ」
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