Blue Sky
青すぎる空
次の日、準備を終えると私は公園に向った。
少し早く着いてしまい、入口の前でひとみを待っていると信じられない光景が目に入った。
中3のときに同じクラスだった女子が、こっちに向かって来るのだ。
私は、後退りした。
あの頃の辛い過去を思い出したくない!
こっちに来ないで!
気がつくと、私は走っていた。
完全に回りが見えなくなっていて、パニックを起こしていた。

嫌だぁ…。やめて
思い出したくない。
オモイダシタクナイ

そのとき、無我夢中で走っていた私は気がつかなかった。
信号が赤だったことに。
トラックのクラクションが鳴り響いていたことに。

私の体は一瞬、大きな衝撃を受けたかと思うと宙を舞い、地面に叩きつけられた。
何が起きたのか全く分からない。
体から生暖かいものが、流れ出している。
手を動かし、見て見ると紅いものがベッタリとついていた。

どんどん意識が遠のいていくなか、ひとみが私の名前を呼ぶ声が聞こえる。
「あゃ………ォ。ぁゃ…こ!」

私が最後に見たのは、眩しいほどに晴れた青すぎる空だった………
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