異常の兄弟



手の内に収めた白い箱を眺める。
片手で余所見バイク運転なんてして警察に見つかると面倒くさい。チラチラと前方を確認しながら箱を観察していく。

顔を近づけ匂いを嗅いでも流れる空気の息苦しさばかりだ。
いよいよめんどくせえと思いつつ、電話をするように耳に当ててやる。


聴覚には自信がある。
正直良すぎて、騒がしい場にいると平素の人間なら狂ってもおかしくないのではないかというほどだ。

自分の鼓膜と精神が丈夫でなにより、と思ったことは数知れない



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