異常の兄弟



「?借りたのか?」

「んー、落とし物?」



最悪だ。

そんなコイツにしては気まぐれのみたいな善意のせいで帰る時間も遅れて面倒な状況下にいるのか。



「その、何か知らないが拾ったヤツ貸せ。」

振り向かず右手だけ後ろに回し、寄越せ、とジェスチャーする。

もう呆れているし果てしなく事を放り出したいがウチの妙なとこで頑固な兄貴のことだ。
たまには(というかいつもなのだが)付き合ってやろう。

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