文系男子のその後。
なんでだ?
もう岡田組とは関係内筈なのに
人質とかもなんも無いのに、
「……なーんで来ちゃうかなあ」
「来たくなかったら、来なくても良かったのに。あの人も暇じゃ無いんですから」
湯飲みを俺の目の前に置いて、藤邑(岡田白雪の幹部補佐だ)が、ニコニコと笑いつつ毒を吐く。
俺と同い年、坂本とも同い年。
加藤は後から来るとのこと。
「すいませんねえ、忙しいところお邪魔しちゃって」
「本当ですよ」
「……」
睨むと、藤邑はやはり笑いながら恭しく礼をして、部屋を出て行った。
「……来たか」
藤邑と入れ替わる様にして、加藤が来た。
手には紫の細長い、竹刀袋の様なものを持っている。
俺はお茶を啜り、加藤を見る。
あれてかこれ凄いお茶熱くね?
相変わらず厳つい黒のサングラスには、鋭い眼が隠されていて、ああ、この人の眼は人を殺したことがあるな、と思う。
「で、用事ってなんですか」
「ちょっと付き合え」
「……え?」
「俺は繰り返して言うのが嫌いでな」
そう言うなりくるりと背を向け、部屋を出て行ってしまう。
クソ熱いお茶を流し込み、後を嘔吐、いや追うと、下駄箱に、高校生が居た。
可愛い顔をしているが、スラックスを着ているので、男だと分かる。
「あ、紺太郎さん、出るんですか?」
「ああ。だがお前は来なくていい」
「えぇ…折角、正式に、」
「分かった。ではそのまま来い」
正式に?
何だ?