いとしのポテトボーイ
中学の時、サッカー部の等々力センパイはみんなの憧れだったんだって。

サッカーもうまいし、後輩の面倒見なんかも良くて、男気があった。
ただちょっと気が短か過ぎるところがあって。

安土クンがそう話してくれた。

だから安土クンたちから見た等々力センパイは

「すっげー怖い先輩」

だけど憧れの先輩だった。

みんな等々力センパイに憧れていた。

そんな先輩が、大切な彼女を失って変貌した。

彼女の死は先輩の人生を狂わせた。

彼女の死は先輩にとってそれほど悲しかったってこと。
 
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