必死こいて桜姫やってやんよ!
「憂依、もうナデナデいらない」
ニッ、笑ってそう言うと。
「あぁ」
最後にクシャッとして手は離れていく。
そしてあたしに背を向けキッチンへと向かった。
あークソ、流石だな。
お礼は言ってやんない。
そっちも言葉にしてないんだからな、お相子だろ?
でも、心ん中で言ってやるよ。
ありがとう
もう大丈夫
何時ものあたしだから
優しい瞳は心配した証。
ポンポンナデナデしたのは言葉の代わり。
元気付けてくれてありがとう
嬉しくなったあたしは――――