必死こいて桜姫やってやんよ!
「来んな変態!」
少しずつ近づいてくる目の前のカッコよさげな男。
しかしニヤニヤ顔はそのカッコよさを半減させる。
…やっぱ4分の1っくらい。
「変態お断りなんスけど」
「安心しろ、俺は変態じゃねぇ。
変態よりちょっと変態なだけだ」
「分かりにくいうえに余計質悪いわぁ!!!」
変態よりちょっと変態って。
バカか。
その変態よりちょっと変態の手があたしの頭をポンポンする。
ポンポン
ポンポン
ナデナデ
ナデナデ
あれ、ナデナデに変わってる。
チラッと顔を伺えば、見える鼻血もんのビューティーフェイス。
めちゃくちゃ、優しい瞳をしてて。
撫でるその大きな手も優しくて。
あぁ、そっか。