必死こいて桜姫やってやんよ!
「失礼しました、Mr.フラン。
今日はパーティーに来て頂きありがとうございます」
「そう固くならないで下さい。
私が紀憂さんに会ってみたくて突然出席したのですから」
流暢な日本語、そして上品に笑う姿はやはりオジサンとは思えない。
いやもしかしたら本当にオジサンじゃないのかも。
でもでも…流石に…ジャイ○ンをもっと野太くしたような声だとオジサンだよね!?
そうだよね!?
「いやいや、紀憂さんが男性とは思いもしませんでしたよ」
…女ですよ。
「あの、失礼ですが…
「おっと、私も次にいかなくては。
貴重なお時間ありがとうございました」
誤解を解く暇もない、と言うようにフランさんは沢山の謎を残して優雅に去っていった。
…あたしを男だと思ったまま。