必死こいて桜姫やってやんよ!






「失礼しました、Mr.フラン。
今日はパーティーに来て頂きありがとうございます」


「そう固くならないで下さい。
私が紀憂さんに会ってみたくて突然出席したのですから」




流暢な日本語、そして上品に笑う姿はやはりオジサンとは思えない。


いやもしかしたら本当にオジサンじゃないのかも。



でもでも…流石に…ジャイ○ンをもっと野太くしたような声だとオジサンだよね!?

そうだよね!?




「いやいや、紀憂さんが男性とは思いもしませんでしたよ」




…女ですよ。




「あの、失礼ですが…
「おっと、私も次にいかなくては。
貴重なお時間ありがとうございました」




誤解を解く暇もない、と言うようにフランさんは沢山の謎を残して優雅に去っていった。



…あたしを男だと思ったまま。








< 183 / 297 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop