必死こいて桜姫やってやんよ!
大丈夫だから。
あたしはそこまでか弱くない。
むしろ図太いんだ、だから。
そんなに背負わなくていんだよ。
「今日、星綺麗だよな」
いきなり可笑しなことを言ったあたしに彼の動きが止まる。
「だからさ、早く帰って皆で見よう」
な?
あたしは大丈夫だから。
と、顔を覗き込んで微笑む。
「…あぁ」
憂依も一瞬顔を緩ませ
「行くぞ」
腕を引かれ立ち上がった時には何時もの彼に戻っていた。