必死こいて桜姫やってやんよ!
パーチーが終わってから時間も経ち、庭からでたせいもあって周りに人はいない。
しかし、目の前には黒く大きい影。
近付くとそれはあのドでかいバイク。
「ん」
顎でバイクを指す。
…え、なに、乗れと?
この格好で乗れと?
眉を寄せて憂依を睨む、もとい見ると
「乗れねぇことはねぇ」
と倍の睨みになって返ってきた。
そりゃ乗れないことはないさ。
確かにその通り。
けどさ。
「この格好じゃそこまで足開かねえって分かるよね、わざと?ねぇわざと?」
「捲りゃいーだろ」
「ハンパなくハレンチになるよね」
「俺しか見ねぇんだしいーじゃん」
「そーゆー問題じゃないし、ってか見るつもりだったのかよ」
「文句あんなら脱げばいーじゃねぇか」
「死にたいの?」
「俺はいたって本気だ」
「今すぐ死ね」
…なんだこのアホらしさ満載の会話。