必死こいて桜姫やってやんよ!
おぅ。
学園の生徒は交流パーチーが終わった後しばらくは挨拶、契約した企業、コラボ企画などの対応に追われる。
それはあたしも例外ではなく。
えぇ、それはもう、追われ過ぎるほど追われてました、ハイ。
まるで鬼に追われていたみたいに。
…流石に鬼はないか。
まぁそれはともかく、それが終わったらまたいつもの毎日に戻る、…いや、戻るハズだった。
あたしも疑う事なくそう思ってた。
「おい!
アレじゃねーか、あの赤い髪!!」
「あぁ、間違いねぇ!
アイツだ!!」
「捕まえろぉ!!」
この言葉と、バイク音を聞くまでは。