必死こいて桜姫やってやんよ!
「―…適当に下の奴残していくから」
「おぅ。
行ってらっさい〜」
「行ってきますのチュー…って冗談やんか!!
殴らんくてもえぇやろ!!」
「てめぇの場合冗談で済まねぇんだよ!
な、スイ!」
高羅の問いにコクコクと頷くスイ。
その姿だけ見ると年相応でスイの方が可愛く見えてくる。
「なんやと!!
このっ…」
「はい、早く行きますよー」
あの3人を引きずる様に持って行く大和は強者。
まるで保母さんだ。
…あんな怖い保母さんヤダけど。
「音寧々」
「んぁ?」
何故か頬をゆるゆる撫でられるあたし。
なんだろう、くすぐったい…
と撫でられている方の目を閉じた時。
ちゅ
「行ってきますのチュー」
今まで見たことのないくらいの破顔加減。
幸せそうな顔をして憂依は出ていった。