手の中にある奇跡

side光樹

「結局、研修出来なかったんですね。橘さんの研修は、すごく良いんですが、残念でしたね。」

今は昼飯を食べに近くの店に入っている。

「まぁ、少しは見れたな、共感…したしな…フッ」

思い出しただけでも、笑えてくる。

「それは…良かったです。」

「夜が楽しみだな。」

「思った通りです…」

「何がだ?」

「社長と橘さんは合うと思ったんです。」

笠原の言葉に怪訝な顔をすると、かっこいい顔が台無しですよと言われた。


「何か企んでるのか?」


「いいえ、そんな事はしません。するなら、ストレートにしますから、ご安心を」

どう、安心するのか意味不明だが、

彼女、橘 穂香は














俺の中で、その存在が少しづつ大きくなっていった。
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