あの日の僕は。
ケータイを閉じ、またカバンにしまう。
「陸也ーっ」
「何?」
「枕投げしよーぜ!」
卓志は枕を既にスタンバイしている。
「やんないよ」
「でも、他はやる気だぜ?」
確かに、部屋のメンバーでスタンバってないのは僕だけ。
でも枕投げなんて埃舞うし。
疲れるし。
いいことなんてない。
「僕抜きでやればいいじゃん」
「それじゃつまんねーよっ」
そしたら一気に視界が真っ暗になった。
どうやら卓志が僕に向かって枕を投げたようだ。