あの日の僕は。




「来てくれたのは嬉しいけど、残念ながら俺の出番はまだまだなんだよな」



「どのくらい?」


「1時間」









…………は?


1時間というと、60分。


秒で数えると…………やっぱりいいや。



とにかく、1時間も僕は目的もなくココにいろと?


冗談じゃない。








「帰る」




僕は海里に背を向け、歩き出した。




「ちょいー!」



しかし海里に肩を掴まれ前へ行けなくなる。



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