あの日の僕は。



ソイツの名前は市川卓志。


多分、友達。


「宿題やったか?」


卓志が後ろを向いて聞いた。


僕の席の前は卓志だ。


「あぁ」


そう言いながら僕は鞄を机の上に置き、席に座った。


「まじかよ!俺やってねー」


僕が宿題やってなくても卓志がやってないことには変わりないのだが。


まぁ面倒だからスルーしておこう。


「陸也さ、今度の日曜日空いてっか?」



< 4 / 232 >

この作品をシェア

pagetop