If〜桜龍の彼等〜【完】
「あの…ありがとうございます…」

「別に…じゃあな」


「あ、あのっ!」

私の元へ向かうタクトの背中に向かって近藤くんの大きな声が聞こえた

「何か用か?」

近藤くんの声に振り返るタクト


「あの!どうすれば柊先輩みたいになれますかっ?」

「あ?」

「ずっと先輩に憧れてたんです。

先輩みたいに強くてカッコイイ男になりたいんです」


それは真剣な眼差しだった


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