If〜桜龍の彼等〜【完】
「スイ、おはよう」

「はよ。眠れたか?」

「うん、大丈夫」

「そうか。じゃあ行くか」

「うん。

…て、バイクは?」

いつも乗ってるバイクが見当たらない

「今日は置いてきた」

「え?」

「たまには歩きもいいだろ?」

「うん、そうだね」

いつもは足早に去っていく道のりを今日はゆっくりと進んでいく

スイの隣は居心地がいい

何も喋らなくても穏やかな空気が流れてる


だけど…ねぇタクト…

もう学校にいる?

私が来るのを待ってくれてる?

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