If〜桜龍の彼等〜【完】

クラスメートからの強い視線が突き刺さる

｢ルナの事悪く言わないで！

私が悪かったの…

私がタクトくんやミズキくんと話したりしてたから…

ルナ達の輪に入ろうとしたから…｣

涙ながらにそう話すナツに同情が集まる

｢佐和さん、こんなやつ庇う事ないよ｣
｢佐和さんは何も悪くないじゃん｣
｢本当最低だよ｣

その時泣いてるはずのナツの口元がニヤリとしたのを見逃さなかった

これも罠だったんだ…

こうなる事を想定して…

ナツ…どうして…？

私…何かした？

ナツに恨まれるような事、何かしたの？