If〜桜龍の彼等〜【完】
「お兄ちゃんが家を出てから、お父さんとお母さんはお兄ちゃんの話を一切しなくなったの。

子供心にね、あぁ、お兄ちゃんの話はしちゃいけないんだなって思った。

大好きなお兄ちゃんがどこに行ったのか、元気にしてるのか、私には全然わからなかった…

それから5年、中学1年の時にお父さんとお母さんが事故で死んじゃったの…。

私…1人になった…。


だけど…

タクトも知ってる通り、そんな私をライトが救ってくれた。


いつも優しくて暖かくて…


かけがえのない存在になっていった」


ルナの苦しみや寂しさ…


俺には計り知れないほどの経験をしてきたんだな…



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