If〜桜龍の彼等〜【完】
「生きる意味も失って、希望なんてあるわけないし、恋や友情なんてほしくもない。

でもね…

本当は怖かっただけなの…

大切な人がいなくなる事が怖かった」


そう話ながら少し震えているように見えた


「お兄ちゃんも、お父さんもお母さんも、ライトも…

私の大切な人達は…

みんないなくなっちゃったから…。

大切な人を作る事が怖くて仕方なかった…」


本当に辛そうで苦しそうで…


もういいよって言いそうになる


だけど…必死に言葉を絞りだし話そうとしてくれてるルナにそんな事言えない


言っちゃいけない…−−




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