《致死ノベル》
ハジマリにしてオワリのモンダイカイケツ編


アトガキにあった『挑戦成功』で、てっきり、終わったものだと思い込んでいたのである。

つまり私は、表紙に『挑戦しますか』と表示され、アトガキを読んで解答をチラつかされたことで、誤認したのだ。


実際は、挑戦することが『成功』しただけで、あの時点ではまだ何も終わっていない。始まってすらいない。

望む望まないに関わらず、私はただ、実験にエントリーする資格を得たに過ぎない。だから、『とまらない』。


サブリミナル効果だかなんだか知らないけれど。

読み手がそれに気付こうが気付くまいが、閾値上だろうが閾値下だろうが。

そんなことは最初から関係なかったのだ。


実験は恐らく、アトガキのほうがメインであり、私はそれにエントリーしてしまった。


私は自分を呪った。


< 30 / 33 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop