14日の憂鬱
永井が言う「あのこと」とは




残暑がまだ残る去年の9月のある日。



ほとんどの部活が秋の県大会の為に猛練習をしていた。



私は、こぼれたボールを拾いに一人、体育館の裏に向かった。



すると、体育館と屋外の体育器具室の間からなにやら声が聞こえた。



誰だろう…と気になった瞬間。





「てめぇっ!何が言いてぇんだよっ!!」


ドキッとするような怒声が聞こえて、私は思わず立ち止まる。



「だから…先輩は俺ら後輩のこと何だと思ってるんすか」




永井の声が聞こえて、私の心臓は一気に跳ね上がる。






そっと二人の姿を見るとそこには、サッカー部で有名な2年生の先輩と永井がいた。

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