俺はお前だけの王子さま~ヒロキと加奈子~
春馬は今、俺と同じ地元の公立の進学校に通っているけど
本当は別の私立に進学する予定だった。
その私立は完全寮生、さらに地元からはかなり遠かった。
俺は冗談半分で言った。
「一緒の高校行きてぇよ」
冗談半分で言ったのは、無理な願いだとわかっていたから。
春馬と俺は全てが違いすぎる。
だけど無理だとわかっていても言ってしまったのは
それが本音だったから。
春馬と離れたくない。
でも、諦めていた。
ところが
春馬は突然、親に反抗して地元の高校に行くと言ったのだ。
当たり前だが春馬の親はキレた。
中学も私立じゃなく公立を選んだ春馬。
春馬は私立の中学受験で、俺と同じ公立に行くために
わざと回答用紙に名前を書かなかったのだ。
春馬の親父はキレるとかなり怖い。
「無理すんなよ…」
思わず俺は春馬に言った。
春馬と同じ高校に行けたらマジで嬉しい。
だけど、春馬が反抗してくれただけでも充分嬉しかった。
そんな俺に春馬は言った。
「勉強はどこでも出来るけど、ヒロキはここにしかいねぇから」
本当は別の私立に進学する予定だった。
その私立は完全寮生、さらに地元からはかなり遠かった。
俺は冗談半分で言った。
「一緒の高校行きてぇよ」
冗談半分で言ったのは、無理な願いだとわかっていたから。
春馬と俺は全てが違いすぎる。
だけど無理だとわかっていても言ってしまったのは
それが本音だったから。
春馬と離れたくない。
でも、諦めていた。
ところが
春馬は突然、親に反抗して地元の高校に行くと言ったのだ。
当たり前だが春馬の親はキレた。
中学も私立じゃなく公立を選んだ春馬。
春馬は私立の中学受験で、俺と同じ公立に行くために
わざと回答用紙に名前を書かなかったのだ。
春馬の親父はキレるとかなり怖い。
「無理すんなよ…」
思わず俺は春馬に言った。
春馬と同じ高校に行けたらマジで嬉しい。
だけど、春馬が反抗してくれただけでも充分嬉しかった。
そんな俺に春馬は言った。
「勉強はどこでも出来るけど、ヒロキはここにしかいねぇから」