俺はお前だけの王子さま~ヒロキと加奈子~
「てか昼飯食った?」


「え?まだだけど。」


「んじゃ今からどっか旨いもん食いに行こうよ」


俺の言葉に加奈子ちゃんは少し目を大きくした。


「え?私となんかで良いの?」


そんなことを言う加奈子ちゃんに俺はアルバムをひらひらさせて笑顔を見せた。


「お礼に奢らせてね」


そんな俺に加奈子ちゃんは頬を真っ赤にさせた。










駅前の繁華街


「何食いたい?」


「ん―…とね」


俺と加奈子ちゃんは適当に店を探した。


餃子のうまいチェーン店の前で加奈子ちゃんは立ち止まる。


「ここ美味しいよね」


「え?ここ?」


俺は加奈子ちゃんの予想外なチョイスに思わず聞き返してしまった。


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