俺はお前だけの王子さま~ヒロキと加奈子~
家に帰ると俺は部屋に直行してそのままベッドに横たわった。


疲れた体にシーツの肌触りが心地いい…


体の気だるさとは反対に


心の中にはふわふわと幸せで満たされていた。


今日、まじで楽しかった。


お互いの好きが繋がることが、こんなにも幸せで心が満たされることだったなんて。


全然知らなかった。


ずっと空っぽだった寂しい気持ちがようやく静かに満たされた気がした。


俺はそのまま目を閉じると深い眠りについた。








そしてこんなに穏やかな幸せが数日後には嫉妬に代わるなんて


この時の俺は思いもしていなかった―――――…

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