俺はお前だけの王子さま~ヒロキと加奈子~
加奈子ちゃんの元彼…?


加奈子ちゃんて彼氏がいたの?


「…………」


俺は項垂れた頭をぐしゃぐしゃにした。


俺の知らなかった加奈子ちゃんを知ってしまった気がして…


苦くて重い感情が

どろどろと胸の中でうごめく。


加奈子ちゃんに触れていた小森のあの手を思い出す。


あの汚い手で…


どこまで加奈子ちゃんに触れたんだ?


俺の加奈子ちゃんに…
どうやって触れたんだ?


加奈子ちゃん………


俺は嫉妬で狂いそうだった。














「ヒロキくん…?」





こんなタイミングで――…


俺が顔をあげると、目の前には加奈子ちゃんが立っていた。




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