この夏、キミを応援します
出会い
『振りかぶって、ピッチャー投げました。
 三振空振り、ゲームセット。』

ミーンミーン…

小3の夏。
偶然つけてたテレビに釘付けになった。

「「かっこいいー…。」」

これが私と想太の野球との出会い、
いつの間にか高校野球に夢中になっていた。



「鈴もできるかなぁ?」

けれど、甲子園にいるのはみんな男の人。

「ねえ、できる?」

無邪気に笑う私。

「うーん、鈴は女の子だからな。マネージャーとかならできるんじゃないか?」

ははっと壱兄が笑う。

「まねーじゃー?鈴、まねーじゃーする!」

「鈴がぁー?じゃ俺はピッチャーになって甲子園で投げる!」

想太が絶対投げるんだっと話す。





「そうか、7年後が楽しみだな。」

「だろーっ、な、壱兄!」

イヒヒっと想太がうれしそうに笑った。









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