この夏、キミを応援します
高校生
「楽しみだなー。」

今日から私は高校生になる。

夢にまで見た高校生、

夢にまで見たマネージャー、

そして、夢にまで見た甲子園。

「鈴ー、まだ?」

これは、これは・・・、

「そ・・想太?」

遅いとでもいいたそうにムッとした顔。

想太とは私の幼馴染。

野球一筋な野球馬鹿。

「置いてくぞ。」

笑う想太は、自転車で今にも走り出そうとしている。

「待って。」と、そう叫んでも、

「無理。」

ベーっと舌を出して先に行く想太。

中学のときと変わらないな・・・。

本当に変わらないよ。




それ私の自転車なんだけどなー。

「あの、馬鹿男ーーーっ!!」









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