悪魔なキミと愛契約【番外編】
ドキンっ!!
心臓と一緒に、体まで跳ねた。
バレないように覗き見ていたのに、完全に課長にはバレていたみたいだ。
横目でこちらを見て、昼間のように爽やかに微笑んだ。
「キミは人を観察するのが好きなんだね」
「ち、違います!!」
私は縮めていた体をグイっと伸ばし、課長の傍に歩み寄った。
「いや、“観察”はあってるんですけど。
私は、黒羽課長を観察するのが好きなんです」
それも、今日からね。
私が言うと、黒羽課長は一瞬ポカンとして、そして、フッと笑った。
「全く。
この会社の女性社員は、みんな観察が好きなんだなぁ」
「……え?」
「まぁ、堂々とここまでそれを言いに来た人はキミが初めてだけどね。
経理課の吉井さん?」
な、な、な、な、なっ!!!!
「黒羽課長っ!!
私の名前ご存じなんですかぁぁぁっ!?」