手の届かない君へ〜レジスタンス瞑Side〜
2限目の講義…?
あぁ、俺が欠席したやつ。
「……ありがとう」
別に欠席でもよかったけど。
「ううん、神楽くんいつも名前だけって言ってたから…」
ぶっきらぼうに言った俺の言葉に嬉しそうに返す女。
よく、こんなにも笑ってられるな…。
馬鹿みたいにへらへらと。何がそんなに楽しいんだよ。
"それだけだから…"そう言うと女は自分の席に戻っていった。
思った通り、女は小さく壊れるほど華奢だった。