手の届かない君へ〜レジスタンス瞑Side〜
「それ、どうした」
「あ、これ?…転んじゃって」
そう言ってへらへらと笑う女に腹が立った。
なんで笑ってられるんだよ。馬鹿じゃないの?
正直に言えればいいのに…いじめられたんだって、言えばいいじゃねぇか。
「…転んでみろよ」
「…えっ?」
「俺の目の前で同じ傷つくってみろよ」
どうせ出来やしない。
たかが転んで出来る跡じゃない。
なんて考えてた俺だか、この女…やっぱり馬鹿か?