手の届かない君へ〜レジスタンス瞑Side〜
「貴様!!殺す」
酸素を得た零緒は再び叫び出す。
ホントに五月蝿い。
「おはよう、神楽くん」
これも毎日毎日…いい加減聞きあきた。
生徒は俺1人じゃないのに、決まってこの講師は俺だけ名前をつける。
「どーも、暝がお世話になってます!!」
黙って通り過ぎた俺とは違い、馬鹿デカイ声で挨拶をする零緒に頭が痛くなった。
アイツはもう放っておこう。
「あ、神楽くん」
「ごらぁぁあ!セミ!!置いてくんじゃねぇ」