手の届かない君へ〜レジスタンス瞑Side〜


ここで俺はヤクザだ。


そう言えばきっと君は、またあの怯えた顔で俺を見るだろう。

あの笑顔を二度と見せてはくれないだろう。



何も俺は君から笑顔を奪おうなんて考えちゃいない。





世の中には、知らなければならない事と、知らなくていい事がある。



ならば、これは知らなくていい真実。


知って君の笑顔が無くなってしまうのなら、俺は絶対に口を開かない。



騙してる。


皆がそう思うだろう。


ならば、俺はずっと君を騙し続けるだろう。





< 53 / 55 >

この作品をシェア

pagetop