俺様婚約者~お見合いからの始まり~
私の身体から突然顔を上げて彼は身体を起こした。

……?

そして真上から睨む様に私を見下ろす。

私も訳が分からないまま彼の目を見上げていた。

すると大きく息を吸い込んで彼は言った。

「…合コンだと?
そんなに、男に飢えてるのか。
会ったばかりの男とそのままああいうところへ行くほどに?」

………!

軽蔑されてる。…婚約者のいる身で、さらに男を欲している、浅ましい女だと…。

私は何も言えずに、ただ、目を大きく見開いて彼を見詰めていた。

「…だったら…そういう男に抱いてもらえ。

俺じゃなくてもいいだろ」

そこまで言うと彼は立ち上がりシャツのボタンを閉じ始める。






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