俺様婚約者~お見合いからの始まり~
顔を元の位置に戻して彼を見上げる。

悠斗はニヤニヤ笑いながら肩肘で頭を支えた姿勢で私を見下ろしていた。

「…いやらしいなあ、百合子の身体は」

え…、…いや…。

「…やっ…、そんな事、言わないで…」

恥ずかしいじゃない…、やめてよ。

そう思われたくなかったのにっ…。

「結婚したら、俺、身が持たないかもな」

「や…、何で、そんな…」

「まだ…足りないんだろ。
百合子の目が…そう言ってる」

「そんな事、あるわけないでしょっ…」

「俺が満足させてやらないと…、他の男に頼まれても困るからな」

…や、やだ。

何言ってるの?!

私がそんな子だと思ってるの?

…やっぱり…、簡単に男の人とホテルに行く女だと誤解したままなのね。




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