俺様婚約者~お見合いからの始まり~
「おい、何言っ…」

「悠斗がそうしろ、と言うのなら私は誰にだってお願いするわ。

あなたも私が身持ちの固い女だとは思っていないでしょ!!」

「百合子!!」

俺の声の大きさに彼女の肩がビクッと震える。

百合子はおずおずとこちらを向いて俺を見たまま、ようやく黙り込んだ。

俺は怒りと戸惑いの入り交じった気持ちで彼女を睨んだ。

「……いい加減にしろ。
自分の言ってる事が分かってるのか?

俺は、今後一生、百合子を他の誰にも触れさせない。

そんな事は、…許さない」

そう言って百合子の身体に手を触れた。


< 186 / 314 >

この作品をシェア

pagetop