俺様婚約者~お見合いからの始まり~
「婚約って、本当に?
今の…、澤乃井って…。
あの、澤乃井悠斗じゃないか?」

「…え?」

どうして誠司が悠斗の事を知っているの?

「あ、あの…、悠斗を知ってるの?」

「…やっぱり…。
いや、知らないけど、この間、雑誌で見たからさ。

何かさ、『イケメン独身御曹司』みたいな記事で特集されてたから…。

あんな華やかなタイプの男とお前が…。

…信じられないよ」

誠司は悠斗の車が走り去った方を見ながら呟いた。

「だめだ…」

「え?」

「アイツはだめだ。
お前は幸せになれない」

……え?何を言うの…?

「あの…、誠司…?」

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