俺様婚約者~お見合いからの始まり~
…え…。

そこにあったのは深く傷付いた暗く黒い瞳だった。

え…、何…?何なの…?

…悠斗…、泣いてる…?

…いいえ、泣いてない…、泣いてはいないけれど…。

何故……。

涼しげで、余裕で、意地悪な悠斗しか知らない私は彼のその表情に愕然とした。

どうして…。いつもみたいに、子供だ、と言って笑いなさいよ。

バカにして、怒りなさいよ。

そしたら、また私から謝って追いかけてあげるわよ。

…いつもそうでしょ…?

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