俺様婚約者~お見合いからの始まり~
ピンポーン。
玄関のチャイムが軽快に鳴り響いた。
「あら、誰かしら。今、忙しいのに…」
母がまだ言い足りなさを漂わせながら玄関に向かう。
私はほっとしながら部屋に戻りベッドにドスンと寝そべると天井を見上げながら澤乃井悠斗の不機嫌な顔を思い浮かべていた。
そこへパタパタとスリッパの音がこちらへ向かって聞こえてきた。
…また来た…。
もう、今日はしばらく一人にしてほしいな…。
そう思いながら起き上がると母が大きな花の寄せ植えの入ったバスケットを両腕を広げて抱えながら飛び込んできた。
「何?!、それ」
「ちょっと百合子!!、これ、悠斗さんからよ!
綺麗ねー!やっぱ男はここまで気配りできる人じゃないと!
あんた、お礼しときなさいよ!!」
…そう言われても…。
電話番号も住所も知らないんですけど…。
私は母の抱えている色とりどりの花をポカンとして見ていた。
「ちょっと!早く受け取りなさいよ!!
お母さん、忙しいんだから!」
ドサリと私に花籠を渡すと彼女は満足そうに部屋を出て行った。
どうやら花が送られてきた事で気を良くして先ほどまでの会話の続きはナシになった様だ。
玄関のチャイムが軽快に鳴り響いた。
「あら、誰かしら。今、忙しいのに…」
母がまだ言い足りなさを漂わせながら玄関に向かう。
私はほっとしながら部屋に戻りベッドにドスンと寝そべると天井を見上げながら澤乃井悠斗の不機嫌な顔を思い浮かべていた。
そこへパタパタとスリッパの音がこちらへ向かって聞こえてきた。
…また来た…。
もう、今日はしばらく一人にしてほしいな…。
そう思いながら起き上がると母が大きな花の寄せ植えの入ったバスケットを両腕を広げて抱えながら飛び込んできた。
「何?!、それ」
「ちょっと百合子!!、これ、悠斗さんからよ!
綺麗ねー!やっぱ男はここまで気配りできる人じゃないと!
あんた、お礼しときなさいよ!!」
…そう言われても…。
電話番号も住所も知らないんですけど…。
私は母の抱えている色とりどりの花をポカンとして見ていた。
「ちょっと!早く受け取りなさいよ!!
お母さん、忙しいんだから!」
ドサリと私に花籠を渡すと彼女は満足そうに部屋を出て行った。
どうやら花が送られてきた事で気を良くして先ほどまでの会話の続きはナシになった様だ。