俺様婚約者~お見合いからの始まり~
「…泣くなら、嫌だと言えよ」

ポツリと背後から声がした。

…え…?

「違うのなら、違う、嫌なら、嫌だと、何故言わない」

そっと振り返る。

そこにあったのは、意外にも悠斗の笑顔だった。

…え…?悠斗…。
笑ってる…?

「全く…、お前は…。
本当に意地っ張りだな。

何でそんなにひねくれてるんだよ」

…えっ…?!

…ひねくれ…。

カチンと怒りが弾ける。

「ゆ、悠斗がひねくれてるんでしょ!!

あなたに言われたくないわ!!」

彼はフッと笑うと私を真っ直ぐに見つめた。

「…やっぱり百合子は元気な方がいい。

俺のために、あんな顔をするな。

…これからは、百合子が笑顔でいられる様に側で一生、見張ってやるよ」


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