俺様婚約者~お見合いからの始まり~
…え?私?

…っていうか、彼女からの視線に明らかに敵意を感じるんですけど…。

睨み付ける様に私の全身の上から下へと目線を移動させている。

…何なのよ、この女。

私も負けじと彼女の目を真っ直ぐに見つめ返した。

「あ、ああ…。彼女は鹿島百合子さん。」

簡単な紹介で『菜緒子さん』の眉がぴくりと動いた。

「鹿島…?鹿島ホームの…?そう、あなたが…」

「ああ、そうだ。俺は…彼女と結婚する」

「え…?あなた、本気なの?!鹿島ホームよりもうちの方が断然いいじゃないの!

それに、失礼だけど、あなた年はおいくつ?」

「彼女は十九才だ。」

私の代わりに悠斗が答える。

「そんな、まだ子供じゃない。あなたと八つも離れているわ」

「年齢は関係ない。
じゃあ、失礼するよ」

言い捨てると彼女の返事も聞かずに悠斗は再び私の手を引いて歩き出した。

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