俺様婚約者~お見合いからの始まり~
「はい、出来ましたよ。早くお見せしないと、お待ちかねですわね」

え?…いや、別に待ってないでしょ。

しかも適当に選んだドレスだから、私もあまり好きなデザインじゃないし。

でも鏡を見ると、なかなかイケてる感じがするわ。

私の基がいいから何を着ても似合うのよ。…なーんちゃって。

「お待たせ致しました」

着付けの女性がシャッとカーテンを開ける。

悠斗は備え付けの雑誌を読んでいた様だったが、パッと顔をあげて私を見た。

何だか唖然としている様な表情だ。

そうね、自画自賛して浮かれていたけど、あなたはきっと意地悪な言い方で『似合わない、やり直し』って言うんでしょ。

分かってるわよ。

まあ、好きでもない、会社の為の政略結婚の相手のウェディングドレスなんて興味もないでしょうけれど。




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