俺様婚約者~お見合いからの始まり~
そして私の目の前まで来て立ち止まると「百合子…」と私の名前を呼んで私の手をそっと取った。

えっ?なっ、何?

私が目をパチパチしばたいて様子を見ていると彼は静かに話し出した。

「俺は…、あれから、君を忘れた日はなかったよ。君は、まだあの日の事を疑っているのかい?
本当に…、何もなかったんだよ。
雨に濡れて、シャワーを貸しただけだよ。
君に冷たく突き放されて、俺も意地を張ってきたけど、こうしてここで出会えたんだ。
…運命的なものを感じちゃってさ」

は?な、何言ってるの…。
ど、どうしたら…。

彼に手を取られたまま、そっと悠斗の方を振り返る。

あれ…?いたはずの席にいない…。

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