俺様婚約者~お見合いからの始まり~
咄嗟に彼の手を握りしめていた。

ぎゅっ。

ひんやりした細い指が私の手のひらの中でピクッと動いた。

「わ、私は、あなたと結婚するって言ったでしょ。
ただ…、驚いて…。

…そうね、悠斗の言う様に……怖いのかも知れない。」

そこまで話すと、隣の悠斗をそっと見上げた。

彼もじっと私を、キラキラと潤みがちの瞳で見つめている。

「…出会ったばかりの、あなたに、どんどん惹かれていく…、自分の事が…」

「…えっ…」

彼が意外そうな、驚いた様な顔に変わる。

「信じられない事だけど…、私も…、あなたが、好きになってるみたい。」

「………!」

悠斗は私を驚きの表情で見つめたまま、固まっている。

私はもう片方の手も、そっと伸ばすと両手で彼の右手を包み込んだ。


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