先生が教えてくれたこと
ようやく現状を把握できてきたあたしは聞いてみた。
『家庭教師ってどういうこと!?』
『そのまんまよ。さっきも言ったでしょ。今の成績じゃ進路が決まってもどこの大学にも合格できないないって!』
『だからって…あたし自分で勉強できるから!』
『無理ね。中学の時だって部屋で勉強してるかと思いきやサボってマンガばかり読んでたじゃない。』
『それは中学の話でしょ。あたしもう高校生なんだから。』
『まぁいいから新しい先生と頑張りなさいよ!今日の7時に行くことになってるから。じゃあね!』
電話は一方的に切られてしまった。
でも今のあたしにはかけ直す気力もなかった。