ある日突然...
先生の仕業
時間が近づき新幹線ホームに行くと、先生が永森さんに
「指定席券貸して!」
「えっ?なにするんですか?」
そう言いながらもチケットを出す。
「替えるのよ。」
「えっ?なんでですか?」
「私は疲れたから眠るから、絢乃さんの相手をよろしく!」
永森さんが出した指定席券をもらって自分のを持たせ、知らん顔をしている。
私は驚いて見ているだけ。
5分後、新大阪発東京行きののぞみがホームに入ってきた。
列車に乗り込む。
乗る際、着物を着ていて動きにくい私の荷物を永森さんが持ってくれた。
先生は慣れているので、さっさと乗り込んで私たちを見て笑顔だ。