ある日突然...




永森さんが取った席は意外と近く、斜め前だった。

どうも、席を取る前に先生に席を聞いていたらしい。

永森さんは私を奥に座らせ、荷物を荷物棚に上げて、そのまま先生の所に行き、先生の荷物も荷物棚に上げた。

戻ってきた永森さんはにっこり笑って座った。

いつも永森さんの隣に座っているはずなのに、距離が近いせいか緊張している。
顔も絶対赤いと思う。2時間もどうしよう・・・

永森さんが私の緊張を感じ取ってくれたのか、

「ちょっと仕事するね!」

そう言ってiPadを出してきた。

しばらく緊張したままだったけど、真剣に画面を見つめる永森さんを見て、安心したのか、睡魔に襲われた。





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