勘違いしないでよっ
神埼の長いまつげが、湿っていく。
かくかくしかじかあり、
神埼は走って帰ってしまった。
俺は、無性に腹がたった。
「桃香。お前帰れよ」
追いかける事が出来なかった自分に。
「え?どうしてぇ?
海斗ぉ?」
甘えた声は
耳障りにしかならなかった。
「俺、イジメとかする奴
大っ嫌い。消えろよ」
とびっきりの笑顔で、
そう言ってやった。
あんなに壊れそうな人間は
見たことがなかった。
桃香は小さい声で何か言いながら
泣いて帰っていった。
さて、どうしたらいいんだろう。
空気が悪くなった場は、すぐに解散。
俺はみんなに謝った。
そして、次の日。
来るかな?とは思っていたが
案の定、神埼は欠席。